2012/01/19

バスケ新ルール スローイン

今回は、前回の変更よりさらに変更が追加された項目です。

前回の改正で第4ピリオドまたは延長時限の最後の2分間にタイムアウトが認められた時に、タイムアウトを認められたチームがバックコートからスローインする場合は、センターラインの延長線上から・・・のスローインでしたが



新たに設けられたスローイン・ラインの外からのスローインに変更になりました。(17条2・4)


ポイントはバックコートからスローインするチームがタイムアウトを取った場合、スローインの再開位置が移動してスローイン・ラインの外からになります。また一度移動したスローインの位置は元の位置には戻らないということです。






これに付随して、確認と注意点を合わせて説明していきましょう。

よく皆さんが混同している所がありますので、しっかりと覚えてください。


確認
最後の2分間では、得点を決められたチームにタイムアウト、交代が認められます。その時に相手チームもタイムアウト、交代ができます。

上記の得点を決められたチームのタイムアウトが認められた場合には、スローイン・ラインの外からのスローインとなるわけですが、その後に相手チームがタイムアウトを取ったとしても一度移動したスローインの位置は元にはもどりません。




下記のex.1、2は実際に考えられるケース例です。
新24秒ルール、8秒ルールといろいろ組み合わされるケースになります。

ex.1
最後の2分間では、得点を入れられたチームがスローインした後にバックコートでパスカットされて、アウトオブバウンズになりました。24秒計は19秒でした。


タイムアウトを取らない場合・・・
その場所から近いサイドラインの外から19秒で継続再開。8秒ルールは残り3秒

タイムアウトを取った場合・・・
フロントコートのスローイン・ラインの外から19秒で継続再開となります。
8秒ルールはキャンセル。フロントコートに進めたことになります。




ex.2
最後の2分間では、得点を入れられたチームがスローインした後にバックコートでファウルをされました。24秒計は19秒でした。


タイムアウトを取らない場合・・・
その場所から近いサイドラインの外から24秒リセットで再開。
8秒ルールは新たに計られる。

タイムアウトを取った場合・・・
フロントコートのスローイン・ラインの外から19秒で再開となります。
8秒ルールはキャンセル。フロントコートに進めたことになります。




どこから試合を再開するのか、24秒はリセットなのか、継続なのか、8秒はどうなるのか等いろいろな要素がありますので、場面をイメージしてシュミレーションし、しっかり確認して下さい。

本日の内容は特に緊迫した場面では混同しやすいので、ルールブックを確認したり、実際の試合を観戦して対応を考えておくとよいでしょう。

終わりをスムーズにまとめることが、試合を任された審判に重要な責務になるのは間違いありません。


次回はタイム・アウトについてです。